漆喰(しっくい)とは、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とする建築材料。
漆喰は、水酸化カルシウム・炭酸カルシウムを主成分としており、もとは「石灰」と表記されていたものであり、漆喰の字は当て字が定着したものである。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
古くからお城や蔵などにも用いられてきたしっくいは、調湿性や不燃性、消臭性、抗菌性を備えていて建築材料として優れていることが分かります。調湿性があるという事は人体にも優しく、書物などの保存にも向いています。不燃性は建物を守ってくれますし、消臭性、抗菌性は住環境を快適にしてくれます。
また仕上げ材としての素材感、意匠性も良く、左官職人さんによる仕上げは然ることながら、わざとコテムラを出してもなかなか良い感じに仕上がって、デコボコしたしっくいの表面に間接照明などがあたると陰影を作って何とも言えない雰囲気を醸し出します。少しくらい下手に塗っても何となくなじんでくれるのでDIYに挑戦される人も多いのではないでしょうか。
しっくいは木とも相性が良く、木工品にも良く使用してきました。ボウルにしっくいと水を、マヨネーズより少し硬いくらいに混ぜて、素手(肌の弱い人は手袋をして)で下地に塗っていく作業はなかなか楽しいものです。
しっくいには素晴らしい点がたくさんありますが、経年等で表面にアクが出たり、剥離やひび割れをおこす事例もあります。またその白さ故に汚れが目立ちやすく落ちにくいので、建築時には外部、ボイラーの近く、キッチンの油がはねる場所などへの使用は注意が必要です。
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