最近の、例えば若い大工さんなんかはどうなのでしょうか?
現場で作業するときに鉛筆を使うのでしょうか?僕は今でも鉛筆を左の耳(左利き)にかけて作業します。作業着の腕のところにポケットがあればそこでも良いのですが、ふとしたときに耳に鉛筆がないと何だかそわそわしてしまいます。
耳にかけていると作業中、ポロっと落としてしまうこともあるのでHなどの硬い芯が折れにくくて良いだとか、消しゴム付きが良い、赤青鉛筆が良いとか職人さんによって色々こだわりもあるみたいです。基本的に木材に書くことが多いのでちびるのも早く、その都度ノミで削っています。
そうして短くなった鉛筆は補助軸に付けて使っています。それを繰り返していると一番上の写真のような超短い鉛筆がたくさん溜まってきます。もう流石にお役御免なのですが、まだ用途はあります。接着剤で使用前の鉛筆に繋げて使ったり、鍵やファスナーに鉛筆の芯を刷り込んで滑りを良くしたりなど。
以前、木梨憲武さんの個展に行ったときに絵を書くときに使って短くなった鉛筆を集めたアートやお菓子などの包装を使ったモンスターのアートなどを見て感動したのを覚えています。昔から大工は材料の木目を読んで無駄のないように木取りすると言われますが、たかが鉛筆1本でもそういう気持ちを忘れずに仕事をしていきたいと思います。
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