写真は改修工事中の木造住宅ですがリフォームで解体しているのではありません。シロアリの被害でボロボロになった胴差しという部材を大工さんが撤去、交換している写真です。
少し前の事になるのですが、今思い出しても非常にショッキングな出来事だったと思います。お客様のお話しによるとすぐにこの状態になったのではなく、1年前くらいから内部壁のクロス部分に筋のような物が出てきていましたが、気になりながらもそのまま1年間放置してしまい段々と筋模様が増えてきてこれは何だろうという事でご相談されたという事です。
撤去を手伝ったのですが、本来木材があるはずの部分を手で触ると土のような感触で簡単にボロボロと崩れて取れていきました。業者さんに聞くとイエシロアリの分巣だと教えてもらいました。イエシロアリは主に西日本、また岡山県では南の沿岸部に多く生息しているそうで、ヤマトシロアリに比べて食害も多く家への被害も大きいそうです。
こちらのお宅の庭に切り株や朽ちた木材などがあって、そこから徐々に家の中に侵入してきたのだろうと説明してもらいました。今からがちょうどシロアリの活動時期です。家の周りをきれいに保ったり蟻道と呼ばれる土で出来た筋を基礎の辺りに見かけたり、羽アリを見かけましたら早めに専門の業者さんにご相談されることを強くお勧めします。この事例の様にもう少し処置が遅かったら家そのものが倒壊してしまうという事も十分に考えられます。
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